~相続登記を先延ばしにするリスク~
相続が発生したものの、「まだ困っていないから」「家族で話がまとまっていないから」といった理由で、不動産の名義変更(相続登記)をそのままにしているケースは少なくありません。
しかし、登記を長期間放置すると、手続きが思った以上に複雑になってしまうことがあります。
今回は、相続登記を長年放置した場合に起こりやすい問題についてご説明します。
相続登記をしないまま時間が経つと、当初の相続人が亡くなり、さらに次の相続が発生することがあります。
その結果、子供だけだった相続人が、甥姪、時には孫にまで広がり相続人んの人数が増え、関係が複雑になることがあります。
相続人が増えると、遺産分割協議の参加者が増えたり、連絡が取れない相続人が出てくる、海外居住者がいるといった事情により、手続きが難しくなるケースもあります。
また、相続が何代にもわたると、戸籍の収集も大きな負担になり、相続人全員の戸籍が揃っているのかの確認にも手間がかかる場合がありますし、保存期間の満了で取得できない書類がでてくる場合も考えられます。
そして、不動産を売却したり、担保に入れたりする場合には、現在の所有者名義に登記を変更しておく必要があり、登記が古い名義のままだと、売却の契約が進められなかったり、金融機関の融資が受けられないといった問題が生じてしまい、その結果、売却のタイミングを逃してしまうこともあります。
相続登記は、早い段階で行うほど相続人が少なく、話し合いがまとまりやすいことが多く、手続きがシンプルで負担を大きく減らすことができます。
相続登記は、「今すぐ困らない」ことが多いため、つい後回しになりがちな手続きですが、時間が経つほど相続関係が複雑になり、集める書類が増え、手続きの負担が大きくなるといった問題が生じる可能性があります。
相続登記がまだお済みでない場合は、できるだけ早めに手続きを進めることをおすすめします。